代表戦で間隔が空いたが、いつものように前節の振り返りから。
得点者は出なかったが、高木善朗がアシストを記録し、今年初めて得点に絡んでくれた選手と
なった。また、残念ながらプレーはなかったが、メンバー外を覚悟していた沼田駿也の
ベンチ入りがあるなど、前々節から流れが上向いている手応えがある。今回は年度の締めに
なるが、いい結果を出し、4月からの新年度に繋げていきたい。
今回は対戦相手に相性が良いと思われる選手から。ここでは京都の平戸大貴を狙ってみる。
今節は東京Vとの試合に臨むが、町田に所属していた2020年にはシーズンダブルを達成。
2021年の第31節にも得点があり、2022年の第37節ではアシストを記録。これまでは7試合で
3得点・1アシストを記録している。(記録はいずれもJ2のもの)
2020年には全42試合に先発を果たすなど、町田所属時には絶対のレギュラーとして
君臨した平戸だが、京都に移籍した昨年のプレーは18試合に留まった。特にシーズン
終盤は出場時間が5分にも満たない試合が続いていた。
さらに今年はここまでプレーはおろか、ベンチ入りもない。2022年は9得点・10アシストを
挙げた実績があり、年齢も働き盛りの27歳。確認した範囲では怪我等の情報も見当たらず、
メンバー外とするにはもったいない選手に見える。何か表に出せない事情があるのだろうが、
当ブログには現在の平戸は「干されている」という風に映って見える。
前節の京都は主力のアピアタウィア久が退場となり、金子大毅も負傷交代。今節は最低でも
1つ、多ければ2つ、ベンチに空席ができる事になる。昨年末からの扱いを考えると出場は
厳しいと思うが、この空いたベンチ枠に滑り込む事を期待している。
続いては簡単な名前ネタを2つ。まずは「名前が『森』で始まる選手」を狙ってみたい。
得点記録はやや古いが、該当選手の1人がFC東京のベテランDFである森重真人になる。
森重は過去の第5節では2012年・2014年・2016年・2018年と1年おきに4回にわたって得点。
中でも2016年は2得点を記録している。さらに2021年の第5節ではアシストを記録しており、
第5節に相性の良い選手だ。
森重以上のベテランDF(1歳年上)である現愛媛の森脇良太も第5節に実績がある。
第5節は2013年・2016年・2019年に得点があり、不思議な事にこちらは3年周期での
得点になっている。
その他、森谷賢太郎も2015年と2017年の第5節に得点、森下俊氏にも2017年に得点がある
など、過去の5節では「名前が『森』で始まる選手」が複数回記録されており、この点を
狙ってみたい。
ここからの起用は名古屋の森島司を起用する手もあるが、東京Vの森田晃樹としてみたい。
上記のとおり今節は京都との対戦になるが、得点源の山田楓喜と木村勇大が古巣対決の
ため出場不可。ここまでのチーム5得点のうち、4得点を記録している2人を欠いて厳しい
戦いになると思うが、昨年のJ2ベストイレブンに輝いた若きチームキャプテンが2人の穴を
しっかりと埋めてくれるだろう。
もう1つは「翔太」の選手で、狙いは鳥栖の日野翔太になる。
現在J1に所属する「翔太」の選手は日野を含めて4名。日野の他には町田の藤尾翔太と
磐田の金子翔太、広島の木吹翔太が該当になる。ただ、広島の木吹は17歳の選手で
J1でのプレーがないため、データがある選手としては3名という事になる。
日野が所属する鳥栖は現在首位の町田との対戦になるが、藤尾翔太と金子翔太は
この町田に対しての得点歴がある選手になる。現在は町田所属の藤尾は水戸でプレー
していた2021年の第22節、金子は2023年の第9節での得点がある。
さらに町田と鳥栖は今回が初対戦となるようだが、奇しくも日野は町田の下部組織出身
であり、両チームに関係がある選手である点も面白い。今回は残り1人の「翔太」である
日野がプロ初ゴールを挙げるならこの町田戦になると踏んでの起用になる。
以下からは第5節の定番。「今年31歳になる外国籍選手」のジンクスからの狙いになる。
なお「年齢」の数え方には複数あるが、当ブログは試合時に誕生日が到来しているか否かは問わず、
単純に「得点年−誕生年」で計算したものを年齢として扱っている。すなわち今年の第5節は
「2024−31=1993」から1993年生まれの外国籍選手が狙いという事になる。
過去の該当者は以下の通りで、2012年〜2023年の12年間について簡単にまとめてある。
さすがに毎年とはいかないが、8年で該当の得点者が出現しており、この高確率は軽くは扱えない。
(2023年も該当なし)
もちろん候補者は毎年変わり、今年は以下の8人。だが、アンデルソン・ロペスとチアゴ・サンタナは
常に人気を集める選手であり、当ブログでは起用しない。
さらに広島のピエロス ソティリウとマルコス・ジュニオールが故障中のようで、出場は不透明。
ここからは残った4名(ヴィニシウス アラウージョ・マテウス・エドゥアルド・キム ミンテ)を
起用してみたい。
次は「あるチーム」のスタジアムジンクスからの起用。以下は過去3年(2021年〜2023年)で
条件を満たしている得点者の表になる。(2022年の水沼は2得点)
まず、「あるチーム」の答えを出すと、対象チームは名古屋。つまり、上表は名古屋のホーム
ゲームで得点を挙げた選手達になる。そして共通の条件は「誕生月」であり、その月は「2月」
になる。
まとめると、上表は「過去3年間で名古屋のホームゲームで得点を挙げた2月生まれの選手達」
という事になる。「それが、どうした?」と思う方もいらっしゃると思うが、1つずつ事柄の
確認をしていきたいと思う。
まず、過去3年の名古屋はホームでの失点が非常に少ないチームである事を確認したい。
3年間で最も失点が多かったのは2022年の17失点だが、これでも1試合1失点の計算で、
失点が少ない方から数えてリーグ6位タイ。2021年と2023年は共に13失点であり、2021年は
横浜Mに次ぐリーグ2位であり、2023年は広島と並んでリーグ最少の失点数だった。
そして、ご存じのとおり「2月は1年の中で最も日数が少ない月」になる。今年は29日まで
あったが、通常は28日までであり、他の月より2〜3日少ない。日数が少なければ当然、
「2月生まれの人」は他の月より少ない事になる。(厚生労働省が「e-Stat」で公開している
「出生月別にみた年次別出生数及び出生率」の最新である2021年のデータでも2月生まれ
は他の月が6〜7万人台であるのに対し、唯一の5万人台に留まっている)
「毎年の各月別のJリーガーの数」のデータは把握していないが、絶対数が少ない2月生まれ
のJリーガーはやはり他の月より数が少ないと考えていいだろう。そんな2月生まれの選手が
なぜか失点が少ない名古屋のホームゲームで得点を重ねていたのだ。
そして、藤田譲瑠チマ・水沼宏太という横浜Mの2選手が2得点を挙げている。また、現在は
C大阪でプレーするレオ・セアラだが、表中にある得点は横浜M所属時のものであり、
2月生まれでも特に横浜Mの選手に実績が集まっている。
と、いう事で今回の狙いは横浜Mの2月生まれの選手である上島拓巳と松原健になる。
横浜Mからは「31歳のジンクス」でエドゥアルドも起用しており、今回は横浜MのDFから3名を
起用している。 多くの場合、DFは無失点である事に期待して起用すると思うが、当ブログは
得点を期待しての起用となり、今回はこの3人の中から得点者が出る可能性は非常に高いと
考えている。
最後に今節のキャプについてだが、今回は「31歳のジンクス」で取り上げている鳥栖の
ヴィニシウス アラウージョ としてみたい。
当ブログを以前からご覧の方は当ブログが「巡り合わせ(偶然)」のようなものを重視する
のはご存じだろう。今回、ヴィニシウス アラウージョ をキャプとしたのもこの「巡り合わせ」を
強く感じたからだ。
まず、1点目が「今年31歳である事」 当たり前だが、人は自分の出生年を選択する事はできず、
ヴィニシウス アラウージョ が今年31歳である事は全くの偶然。そして、このジンクスの対象者と
なる事は後にも先にも今回の1回しかない。
2点目が「今節が古巣対決」である事。以下に日本での ヴィニシウス アラウージョ の所属歴
とゴール数などをまとめてみたが、表のとおりこの選手は2022年に町田に所属しており、
今節が古巣対決になる。
この古巣対決も現所属チームと元所属チームが同一カテゴリーに所属している必要があり、
さらに「31歳のジンクス」の該当である今節に対象カードが組まれているという偶然が起きて
いる。
そして、最大の偶然が「今年の鳥栖の監督が川井監督である事」になる。突然だが、ここで
ご自身が「J1チームで補強する選手を決定できる権限を持った」として考えていただきたい。
上記の成績を見て、純粋に「ヴィニシウス アラウージョを獲得したい」と考えるだろうか?
当ブログが担当者だったら答えは「否」になる。ヴィニシウス アラウージョが実績を挙げたのは
山形時代の2年のみ。直近2年の町田と今治では活躍できず、特にJ3の今治で無得点だったのは
印象が悪い。また、年齢も31歳で、昨年の大迫勇也のように30歳を過ぎてキャリアハイの数字を
残す選手もいるが、一般的には衰えが見え始める年齢であり、J1でのプレーが未経験である点も
気になる。
鳥栖はJ1の中では予算規模が小さいチームになると思うが、それでも日本の最高峰リーグに
属している。「多少金銭的な条件が悪いとしてもJ1でプレーしたい」という選手は多いはずで
ヴィニシウス アラウージョより若く、直近2年で数字を残した選手を補強する事は可能だった
はずだ。(そもそも補強が外国籍選手である必要もない)
ところが、現実は今治から2つカテゴリーを上げる形でヴィニシウス アラウージョは鳥栖に
入団している。鳥栖の川井監督はヴィニシウス アラウージョが山形所属時(2021年)の
コーチだった人物であり、おそらくはその繋がりからの獲得だと思われるが、逆に言えば
現在の監督が川井監督でなければ今回の加入は100%なかっただろう。
こうした「偶然」が重なり、今節のヴィニシウス アラウージョは「町田GIONスタジアム」
のピッチに立つ事になる。幸いにして自身の対町田戦は4試合(192分)で1得点・1アシスト
であり、相性は悪くなさそう、さらに相手の町田は現在首位であり、人気薄も確実な状況だ。
今節はこのヴィニシウス アラウージョが町田の快進撃を止めるゴールを挙げ、当ブログの
「開花宣言」を告げてくれると期待している。
2024年03月28日
この記事へのトラックバック