まずは前節の振り返り。
東京の桜は満開になったそうだが、当ブログは冬へ逆戻りの体裁。キャプにした山田新も
1人少ない中でいいプレーを見せてくれたが、得点には繋がらない。今節も厳しい結果に
なりそうだが、いきなり満開は無理としてもまずはひと花咲かせたい。
以下からが考察。調子が悪い時には基本に立ち返るという事で、今節は対戦相手との
直近の試合でゴールを挙げている選手から入ってみたい。
鳥栖の長沼洋一は浦和との対戦になるが、2023年の第10節・第19節の対戦で得点を
挙げており、浦和戦は現在2試合連続で得点中だ。
昨年は10得点で得点ランク10位タイ。MF登録の選手に限れば札幌の浅野雄也に次ぐ
2位と奮闘した長沼だが、今年はまだ無得点。チームも現在19位に沈んでいる。
シーズンには先があり、まだ慌てる段階ではないが、降格圏である19位は居心地が
良い場所ではないはずで、この長沼のゴールが浮上のきっかけになる事を期待したい。
福岡のウェリントンはアウエー・名古屋戦に望むが、2023年はカップ戦の得点も含む
ものの、名古屋から2得点を記録している。
さらに当ブログは第5節で「近年の名古屋のホームゲームでは2月生まれ選手が得点する」
と紹介したが、ウェリントンも2月生まれ(11日)生まれの選手。また、過去の第7節では
2018年・2019年・2023年に得点があり、特に2023年は相手は名古屋ではないが、途中出場
から決勝ゴールを記録しており、「第7節」という視点からも注目できる選手だ。
1試合だけ土曜日に行われる 札幌−G大阪 からも起用してみたい。このカードでは人気は
G大阪に偏るはずで、複数の選手を起用する方もいるだろう。当ブログもG大阪からの
起用になるが、メンバーは厳選の1人としている。
起用のポイントは「筑波大学」 近年の札幌戦ではこの筑波大学出身の選手の得点が多く、
今回はこの点からの起用になる。
2023年は第16節で柏の戸嶋祥郎がゴール。2022年は現在は横浜FC所属の森海渡(当時柏)
が第15節で2得点。続く第16節では神戸の山川哲史にゴールがあり、2022年は2節連続で
筑波大学出身の選手が札幌戦でゴールを挙げている。
さらに2022年は第22節で柏の三丸拡にもゴールがあり、三丸はこれがこの年唯一のゴール。
2021年に該当者は出なかったが、2020年は第10節で三笘薫と車屋紳太郎にゴールがある。
そしてG大阪で筑波大学出身なのがMFの鈴木徳真。今回の起用はこの選手になる。ここまで
札幌戦のゴールはないが、この「筑波大学」のゴールは今年も第5節で山川哲史が達成済。
今節の鈴木には2022年の山川と森のような「筑波大学連続ゴール(※)」の期待を賭けている。
(※)前節、札幌と対戦した名古屋には筑波大学出身の選手は不在。
東京Vー柏 からは柏の選手を起用する。起用はFWの木下康介。背番号「15」を材料とした
起用になる。
近年の東京Vのホームゲームではこの背番号の選手の得点が複数回記録されている。
東京Vは16年ぶりのJ1を戦っており、該当者はすべてJ2の選手になるが、2023年の第19節で
仙台の菅田真啓がゴール、岡山の本山遙も第32節で得点を挙げている。
さらに得点節は省略するが、2021年は水戸の奥田晃也、2020年は愛媛の丹羽詩温と群馬の
山本大貴が味の素スタジアムでゴールを挙げている。
今回の該当者である木下康介は今年、京都から移籍加入した選手。京都では「17」を付けて
いたが、移籍に伴い「15」へ変更。条件を満たす形となったのは何かをやってくれる前触れ
だろう。
そして、実はこの木下康介も過去の該当者の1人。水戸に所属していた2022年の第16節で
背番号「15」を背負い、味の素スタジアムでゴールを挙げている。今節は柏の選手として
「15」を付け、再びゴールネットを揺らしてくれるだろう。
さらにこの第7節には定番のジンクスがある。「同一チームに所属したまま背番号が変わった
選手の得点」がそれだ。
毎年、移籍や引退などで多くの選手の入れ替わりがあり、これらに伴い選手の背番号変更も
行われる。今年の例を1つ挙げると神戸の山口蛍。山口の背番号は昨年までの「5」から
愛犬クロにかけた「96」に変更となっている。
近年の該当得点者は以下。ちなみに「同一チームに所属したまま」というのが大事な条件。
他チームから移籍してきた選手の多くは背番号が変わっているが、こうした選手はこの
ジンクスの対象外になる。
ご覧の通り、2016年以降は2021年と2023年を除いた毎年に得点者が出現しており、
かなり有力なジンクスになる。
そしてお気づきの方も多いだろう。このジンクスから得点している選手はなぜか
「背番号20から変更になった選手」と「背番号30番台から変更になった選手」との
2パターンに限定されるのだ。
今年は「背番号20から変更になった選手」に面白そうな選手が多く、今回の起用はここから
行ってみたい。まず、該当者の1人として鹿島の柴崎岳がいる。2016年の得点者でもあり
今回も当時と同様、昨年の「20」から「10」へ変更となっており、極めて有力な選手だが、
怪我により離脱中で今節のプレーは見込めない。横浜Mのヤン・マテウス も「20」から「11」
に背番号が変更となっており、該当者の1人だが、やはり故障中で出場はないはずだ。
起用は3名で、まずはFC東京のジャジャ・シルバ。開幕節でアシストを記録したものの
その後は「鳴かず飛ばず」だが、ハマった時の突破力は並大抵の選手では止められない
ものがある。前節はわずか1分の出番しかなかったが、国立2連戦の今節は輝きを見せて
くれるだろう。
京都の福田心之助も「20」から「2」に変更となった選手。昨年のシーズン後半から
レギュラーの座を掴んでおり、21試合で3得点はDFとしては十分な数字だ。今節の相手
となる磐田とは初対戦で相性などはわからないが、得点があってもおかしくない選手だ。
最後の1人が名古屋の久保藤次郎。この選手は「20」から「25」に変更になっている。
今節の相手は福岡。昨年のルヴァンカップ・準決勝では連敗を喫し、久保自身も2試合で
無得点だったが、プレー時間はわずか16分であり、気にする程の結果ではないだろう。
所属の名古屋も開幕3連敗と出遅れたが、その後は3連勝。前々節の横浜M戦、前節の
札幌戦と終了間際の決勝ゴールで逆転勝ちと、ここに来て波に乗ってきた感がある。
久保はこの記事を書いている4月5日が誕生日であり、今節は2日遅れのバースデーゴール
で自らを祝う事になりそうだ。
最後は今節のキャプだが、鹿島の垣田裕暉としてみたい。
理由はシンプル。冒頭で「調子の悪い時は基本に立ち返る」という事を書いたが、
「対戦チームとの相性」は当ブログの基本中の基本と言える起用方針。そしてこの垣田が
「今節の対戦相手に最も相性が良さそうな選手」と思えるからだ。
所属の鹿島は今節はFC東京と対戦するが、昨年の垣田はFC東京に対してシーズンダブルを
達成。2022年に所属していた鳥栖でも2得点を記録し、さらにその前の所属だった2021年の
徳島でも得点がある。ここまでの通算は7試合(361分)で5得点。90分換算では「1.24」と
なり、1試合に1得点以上のペース。もちろん垣田自身が最も相性の良いチームだ。
さらに今節は垣田のJ1通算出場100試合と 鹿島の通算1800得点達成(あと1得点)が
懸かっている試合でもある。今節は大舞台の国立で自らの記録達成に花を添える
チーム通算1800得点目を決めてくれる事だろう。
2024年04月05日
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