いつものように前節の振り返りから。
まず、お気付きの方も多かったと思うが、考察で田中宏武の名前を挙げておきながら、
メンバーに田中克幸を起用するというミスがあった。両者とも札幌所属である事から
2人を混同し、起用後によく確認をしなかった事が原因だったが、何ともお恥ずかしい
限りだ。
起用した選手では広島の松本泰志がゴールを挙げている。この選手は考察では名前を
出していないが、背番号「14」の視点から起用した選手だった。
背番号「14」の選手は松本以外にも各チームに該当者がおり、その中から松本のみを
起用した理由が存在するが、説明すると長くなるうえ、特に高fpだった訳でもないため、
今回は割愛させていただいた。
さて、以下からが考察。まずは「対戦相手に相性が良さそうな選手」から起用する。
今節は中断明けで、怪我人の復帰や加入した新戦力のお披露目があると予想され、
起用メンバーは大いに迷うところだが、ここは基本に立ち返ってみたい。
1人目は福岡のドウグラス・グローリ。今節は湘南との対戦になるが、ここまでJ1で
記録した3得点のうち、2得点が湘南戦である選手だ。第22節以降、ベンチ外となって
いるが、確認した範囲では怪我などの情報は見当たらない。何かアクシデント的な事
が起こっていたとしてもそれは軽微なもので、今節は戦列に復帰してくれると考え、
メンバーに起用している。
対する湘南からはFWの根本凌を起用する。移籍先の栃木で左膝前十字靱帯断裂の
怪我を負い、試合から遠ざかっていたが、第22節に復帰。第23節では自身のJ1初となる
ゴールを決めている。
今節の相手である福岡に対しては栃木所属時の2023年に天皇杯の対戦ではあるが、
2得点を挙げており、根本の対福岡戦はこの1試合のみ。好相性である事を期待し、
起用してみる。
移籍に伴い、今節の起用の対象となった選手もいる。磐田のジョルディ・クルークスは
C大阪から加入した選手で、新天地では背番号「23」を付ける事になった。
今節はアウエーで新潟との対戦になるが、この背番号「23」が新潟のホームゲームでの
「当たり背番号」になっている。昨年は第17節で京都の豊川雄太が該当のゴールを記録。
2022年以前は新潟がJ2所属だったので、得点相手もJ2の選手となるが、第28節で岡山で
プレーしていたヨルディ・バイス。第34節で大分の中川寛斗が同様のゴールを挙げている。
2021年は当時琉球の池田廉が第16節でゴール。2020年は該当者が出なかったが、
2019年は得点節は省略するが、横浜FCの斉藤光毅、京都の一美和成、長崎の米田隼也
の3選手が「23」を付けてデンカビッグスワンスタジアムで得点を記録している。
そして、今年も第19節で川崎のマルシーニョにゴールがあり、このジンクスが有効で
ある事が証明されている。ジョルディ クルークスの対新潟戦は2023年の開幕節での
対戦のみだが、得点はなかったものの、アシストを記録しており、相性も良さそうだ。
C大阪では「11」を付けており、このジンクスの該当者になる事は有り得なかったが、
数ある背番号の中からなぜか「23」を付ける事になり、このタイミングでアウエー・新潟戦
を迎えるという点も当ブログ的には非常に気になる巡り合わせ。キャプとはしないが、
今節、得点の確率が高い選手として名前を挙げておきたい。
以下からは現在開催中のパリ・オリンピックからヒントを得た起用で遊んでみたい。
ご存知のとおり、7月24日(開会式)からフランスのパリでオリンピックが開催されている。
この記事を書いている時点では日本の金メダルは9個となっているが、その中の1人が
スケートボードの堀米雄斗(ほりごめ・ゆうと)選手。堀米選手は東京オリンピックに続く
連覇となるが、ここからの起用が同性同名である新潟の堀米悠斗になる。今回の金メダル
でも新潟の堀米が名前の件でニュースに取り上げられていたが、今節は自身のゴールで
注目を浴びてくれるだろう。
この堀米の起用については予想していた方もいらっしゃると思うが、堀米1人で終わり
ではなく、さらにオリンピックからの起用を続けていく。
改めてだが、現在オリンピックが開催されているパリはフランスの首都になる。
今年のJ1でフランス国籍を有しているのは川崎のバフェティンビ・ゴミス、ただ1人。
「国籍」という非常にわかりやすい内容で、かつ、候補者が1人しかいないという
起用にはうってつけの状況下にある。
ところが、このバフェティンビ・ゴミスは稼働率に不安がある。ここまでのリーグ戦は
9試合(430分)の出場に留まり、第18節(6月16日)を最後にプレーがない。
第13節の札幌戦ではハットトリックを達成しており、爆発力は大きな魅力だが、
ここまでを見ると今節も出場の可能性は低いと判断。メンバーからは外してある。
そこで、バフェティンビ・ゴミス以外でフランスに繋がりがある選手は…と、考えて
みたところ、「国旗」が頭に浮かんできた。フランス国旗は「青・白・赤」で彩られて
いるが、Wikiにも記載があるようにフランス国旗についてはよく「トリコロール」と
いう表現が使われている。
J1で「トリコロール」と言えば横浜M。横浜Mには現在、外国籍選手が5名所属して
いるが、既存のアンデルソン・ロペス以下の4名はブラジル国籍の選手。
今夏に加入したジャン・クルードはアフリカ大陸にあるトーゴの国籍を有する選手
であり、フランス国籍の選手は所属していない。
ところが、この「トーゴ」がフランスに関係した国だった。トーゴにとってフランスは
旧宗主国であり、現在も公用語がフランス語であったり、使用通貨がフランスの
「フラン」に関連がある「CFAフラン」であるなどの繋がりがある。
「旧宗主国」という言葉は植民地に関係しており、積極的には取り上げたくない事柄
ではあるが、ここでは単に2国の繋がりを示す事例の1例と考え、トーゴ出身の
ジャン・クルードを「トリコロール」「フランス」の2つに関係がある選手として起用
してみたい。
他には中断期間中に行われた親善試合に注目してみた。今年もブライトンや
レアル・ソシエダなど、日本人選手の在籍があるチームを中心に複数のチームが
来日し、各地で試合を行ったが、この中の1つとしてフランスのスタッド・ランスが
あった。
同チームは日本で4試合を行ったが、この第1戦目で対戦した磐田でゴールを
挙げたのが西久保駿介。当ブログはこのゴールが今節に繋がる材料と考え、
西久保をメンバーに加えてある。
上記のジョルディ・クルークスの考察でも触れたが、今節、磐田の相手は新潟に
なるが、西久保のプロ初ゴールの相手がなせか新潟。しかも、このゴールは
今節と同じデンカビッグスワンスタジアムで記録されている点も西久保起用の
理由の1つになる。
ちなみにスタッド・ランスの第2戦目は清水との試合で0−3で敗れたが、今年の
清水はJ2所属であり、ファンサカminiで起用できる選手が存在しない。第3戦目は
町田との対戦だったが、こちらは2−0の完封勝利であり、町田から得点者として
起用できる選手が存在していない。
第4戦では神戸のジェアン・パトリッキが得点を記録している。この選手は
ファンサカminiの起用枠の関係(FWは3人まで)で現時点ではメンバー外だが、
他のFW起用の選手の欠場などが判明した場合は代役として起用する予定だ。
最後はやや人気サイドではあるが、今節のキャプ選手の起用になる。
残念ながら準々決勝で敗退した今回の代表チームだが、これもご存知のとおり
いわゆる「オーバーエイジ枠」を利用しておらず、メンバーは全員U-23に該当する
選手達だった。
今後の日本サッカー界を担うと目される選手達で、一部の選手は既に海外での
プレーを始めている。近い将来、フル代表に選出される選手もいると思うが、
ここで前回の東京オリンピックの代表メンバーを確認してみた。
(GKと遠藤航など、オーバーエイジとして選出された選手は除いてある)
選手名の横の「〇」は現時点で海外チームに所属している選手を示しているが、
16名中、13名の選手が該当しており、中にはレアル・ソシエダの久保建英や
ブライトンの三苫薫など、上記の親善試合で「凱旋」となった選手もいる。
残る3名の選手についても全員海外でのプレー経験がある選手になるが、
今回はここから町田の相馬勇紀を起用してみたい。
相馬は今夏、ポルトガルから日本に復帰した選手になる。G大阪の林大地も
同様に海外から復帰した選手になるが、現在も怪我からの回復途上であり、
今節も欠場が見込まれている。
残る中山雄太は今年の5月まではイングランドのチームに所属し、このチームの
退団後は所属が決まっていないようだが、いずれにしろ、今節のファンサカmini
で起用できる選手ではない。
今回のオリンピック代表のメンバーについても物理上は今節の出場は可能だが、
短期間の激戦の直後でもあり、普通に考えたら出場はないだろう。よって、今回、
「オリンピック代表メンバー」として起用できる唯一の選手として相馬を起用する。
(東京以前のリオやロンドンまで遡れば他の選手もいるが、今回は東京までの遡り)
そして、この相馬だが、今夏の復帰が非常に珍しい形となったのを覚えている方も
いらっしゃるだろう。7月11日に以前の所属元であった名古屋への復帰が発表され、
相馬は7月14日の第23節に出場。この時点では誰が見ても「少なくとも今シーズンは
名古屋でプレーをする」と感じたはずだ。
ところが、7月23日に突如として町田への完全移籍が発表。今回の名古屋での
在籍期間は2週間にも満たない短期間だった。若手選手の「期限付き移籍からの
復帰+新たな期限付き移籍」の同時発表のケースは時々見るが、今回の相馬の
ようなケースは極めて異例と言えるだろう。
そして、今回の町田への電撃移籍によって、相馬を起用したいと思える理由が
2つ発生した。1つは「加入直後のゴール期待」だ。
上記のように相馬は名古屋復帰直後の第23節に出場しているが、ここでいきなり
のゴールを記録している。そして言うまでもなく今節は町田加入後、初めてとなる
試合であり、「もう一丁」の狙いになる。
もう1つは「今節がC大阪戦」となった事。相馬が名古屋所属のままでいれば
今節は京都戦だったが、それが町田に移籍した事によって今節の相手がC大阪に
変わっている。
そして相馬のJ1初ゴールがC大阪戦(2018年)。さらに海外挑戦前の最後のリーグ戦
であった2022年の最終節のC大阪戦で得点を挙げるなど、相馬のサッカー人生の節目と
なる場面での得点がいずれもC大阪戦で記録されているのだ。
今回の「所属チームが変わった」という事も誰にとっても大きな節目となる事であり、
また、上記の得点は両方とも今節と同じ「長居球技場(C大阪のホーム)」で挙げた
ものである事から、当ブログは今節の相馬が得点を挙げる確率は極めて高いと判断し、
キャプに決定した。
ちなみに相馬が得点した過去の対C大阪戦の2試合はいずれも相馬の得点が決勝ゴール
となり、1−0で勝利しており、今節も相馬のゴールで町田が1−0で勝利と予想している。
(※)次回更新は8月9日(金)の予定です
2024年08月05日
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